アガベを購入・入手した際、「すぐに植えられないが大丈夫なのか」、「ベアルートのまま、どれくらい保管できるのか」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、アガベはベアルート株・抜き苗の状態でも比較的長期間の保管が可能な植物です。

アガベが乾燥に強い理由
アガベは多肉植物の一種で、非常に過酷な環境下で生き抜いてきた植物です。
自生地の多くは、一年のうち半年近く雨が降らない地域も珍しくありません。 そのため、体内に水分を蓄える構造を持ち、乾燥への耐性が非常に高いのが特徴です。
この性質があるからこそ、土に植わっていない状態でも一定期間生存することが可能となります。

ベアルート株と抜き苗の違い
ベアルート株とは
ベアルート株とは、主に植物を輸出入する際に用いられる状態を指します。
海外への輸出・輸入では、病害虫対策のため土を完全に除去する必要があります。 その際、根を切り詰め、根がほとんど残っていない状態になります。
このように、根がほぼ無い状態の株を「ベアルート株」と呼びます。

抜き苗とは
一方、抜き苗とは鉢や地面から株を抜いた状態のものを指します。
一般的には、土を軽く落とす程度で、根を大きく剪定しない状態を抜き苗と呼ぶことが多いです。
ベアルート株と比べると、根の残存量が多いのが特徴です。
ベアルート株・抜き苗はどれくらい保管できるのか
ベアルート株・抜き苗のいずれも保管は可能です。 冬の間、根のない状態で保管することもできます。
保管できる期間は株のサイズや状態によって異なりますが、 直径5cm以上のある程度充実した株であれば、 半年〜1年程度の保管が可能と考えて良いでしょう。
ただし、これは「見た目が変わらない」という意味ではありません。
時間の経過とともに、下葉から徐々に枯れ込んでいくのが一般的です。すぐに全体が枯れてしまうわけではなく、ゆっくりと消耗していくイメージです。
最終的には全て枯れこんでしまいます。

アガベが再生できる理由
アガベの成長点は、芯の中心部に存在します。
この成長点が生きている限り、 たとえ外側の葉が多く枯れたとしても、 再び新しい葉を展開することが可能です。
そのため、見た目が多少悪くなっていても成長点が健全であれば過度に心配する必要はありません。

日本の気候を活かした楽しみ方
日本には明確な冬があるため、 あえてこの季節を利用した楽しみ方も可能です。
例えば、11月頃にあらかじめ根を切り詰め、 冬の間は抜き苗・ベアルートの状態で保管します。
そして、春になり気温が上がってきたタイミングで発根管理を開始することで、成長の変化を楽しむことができます。
この方法は管理スペースを抑えたい方や、 発根管理そのものを楽しみたい方にもおすすめです。
アガベの発根管理【本当は教えたくない一番簡単な発根のさせ方】

まとめ
アガベは非常に丈夫でベアルート株・抜き苗の状態でも長期間の保管が可能な植物です。
正しい知識を持って扱えば無理にすぐ植え付ける必要はありません。日本の四季を活かしながらアガベならではの管理と成長をぜひ楽しんでみてください。

