アガベ・オテロイを育てていると、必ず直面するのが「発根管理」です。
発根管理とは、根がない状態、または根が枯れてしまった株に新しい根を出させる作業を指します。
初心者の方でも分かりやすいように、発根管理の方法やポイントをまとめました。

アガベ発根管理の基本
発根管理のやり方は色々存在します。
- 土耕(潅水)
- ゼオライトやチャコボール(腰水)
- 水苔(腰水)
- 水耕
色々ありすぎてどうすれば良いか困っている方はこの記事の通り実践してみてください。
一番リスクが少なくコスパも最高です。
私が数多のアガベを発根させてきた中で最終的に行きついた方法です!

一番簡単な発根管理のやり方
1.プラスチック鉢やプラスチック製の育苗トレイを用意する。
不要になったプラスティック製のスリット鉢や育苗トレイの側面スリットの上部1㎝程の箇所をハサミやカッターで切ります。カット面はバリがでるのでライター等であぶるとバリが溶けて丸くなります。
浅い鉢を使う理由は水の乾きが早くなるため。湿りと乾きのサイクルが早く訪れることで、「発根が促進」されます。また用土も少なくすみます。

2.ホームセンターで販売されている軽石の細粒を用意する。
カットした鉢やトレイに敷き詰めます。水通しをして準備完了!
軽石は細粒を使用してください。小粒は粒が大きすぎてアガベの子株を挿す場合に株元の接地面が少なく倒れる場合があります。

発根させる株が少ない場合は100均のタッパーで腰水をします。

発根させる株が多い場合は育苗トレイがオススメです。
一度に多くの株を管理できます。こちらも100均のA4トレイを使っています。
3.発根管理するアガベの準備

ベアルート株や抜き苗は根っこが枯れている場合が多いので白くない根は切り詰めます。
新たに発根した根の邪魔になるので枯れた根は思い切ってバシバシ切って大丈夫です。

根を切り詰めたら根元の芯の部分を露出するために下葉を下から1~2枚剥きます。
葉数によって調整してください。元々露出している株は下葉を剥かなくてもOK!
4.発根管理用土に挿し込む

芯の露出部が用土に触るくらい挿しこみます。
腰水の水位より芯の露出部が上になるようにし、あまり深く差し込まないように注意してください。
下部の写真位が理想的な挿しこみ深さです。

5.腰水が無くなったら水を足すを繰り返す。
底面トレイの水が無くなったらスリット位の位置まで水を足してください。なかなか発根しない株には1度水を完全に蒸発させ乾燥した状態を1,2日体験させてください。次の腰水の際にスイッチが入り発根する場合があります。

サーキュレーターで風を送るとコレくらい敷き詰める事も可能ですがオススメはしません。
風がない場合、温度が30℃を越えると蒸れのリスクがあるのでもっと間隔をあけるようにしてください。※私は25度以上にならない環境で発根管理しています。

植物育成ライトで1万LUXくらい当てると発根管理中の徒長を少し防げますが、LEDは無くても問題ありません。

6.発根して使わなくなった用土はそのまま置いといて保管可能です。
次に発根管理する場合に熱湯で用土を消毒したり、天日で干せばずっと使えます。
つまり1回発根管理用の鉢やトレイを作るとずっと使えるのでコスパが最高なのです!

発根管理で失敗した株はどんな状態?
- 株の根元が透明になり、ジュレ状に溶ける(腐敗)。この「溶け」は、私の経験で約2%前後の確率で発生します。
- 溶けなくても芯の上部にある成長点が痛むと枯れてしまいます。
- 株が小さいほど失敗リスクが高いので、初心者の方は根付き株を購入するのがおすすめ。

他の発根管理方法
水耕栽培や水苔を使う方法もありますが、私が推奨するのは軽石+腰水管理です。
理由は以下の通り:
- 軽石は入手しやすく費用も安い。
- 無機質なので再利用可能。
- 水はけが良く、空気を含むため発根に最適。

発根後の管理
新しい根が出始めたら:
小さい株
通常の用土に植え替え、水をやや多めに与える。
形の出来ている株
形の出来ている株は発根後徒長しやすい為、発根したら通常の水やりに切り替えます。赤みを帯びたりしますが水を与えすぎると一気に徒長しますのでゆっくりと根を伸ばす必要があります。

発根にかかる期間の目安
- 子株:1日〜1年(平均1週間〜2か月)
- 中株以上:1日〜1年(平均1週間〜3か月)
- 胴切り天:1ヶ月~1年半(一番発根に時間がかかります)
発根のスピードは株ごとに大きく異なります。
すぐに発根する株もあれば、1年以上かかる株もあります。焦らずじっくり管理しましょう。

発根管理に適した環境
- 光:完全な暗所は避け、弱い光を当てる。
- 風:適度な風は蒸れ防止に有効。ただし強すぎると乾燥が早まり発根が遅れる。
- 場所:室内管理がおすすめ(温度調整・直射日光リスク回避)。
- 温度:25℃前後が最適。
30℃以上では腐敗リスクが増加。
15℃以下では発根しにくい。
冬はヒーターマットで25℃前後を維持すると良い。

発根促進剤は必要?
「ルートン」「オキシベロン」などを使う方もいますが、私は水だけで十分だと考えています。
「メネデール」などの活力剤系は芽が出てから効果を発揮するため、発根前の株には効果があまりありません。
植物は万能細胞を持ち、茎の一部が根の細胞に変化して発根します。
その変化にかかる時間が、発根までの時間となります。

まとめ
- 軽石+腰水で簡単に発根管理できる。
- 蒸れや腐敗(溶け)に注意。
- 室内で温度を安定させる。
- 株ごとに発根スピードは違うので焦らない。
発根管理は少しコツがいりますが、楽しみながら取り組んでみてください。
アガベのベアルート株や抜き苗の発根管理前にやるべき下準備はコチラをご覧ください。

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