「実生(みしょう)」とは、種から育った植物のことです。
アガベ・オテロイの実生株は、一株ごとに異なる遺伝子を持ち、全く同じ姿の株は存在しません。
鋸歯(きょし)の形や葉の色合い、大きさなどが一株ずつ違うため、唯一無二の個体として成長していきます。
これが実生株を育てる大きな魅力です。
実生株の魅力と血統
特に優れた特徴を持つ株は選抜され、子株を増やすことで「血統」として確立されます。
セドリックプランツでは、オテロイの実生を主に生産し、厳しい選抜を経た特別な株を育成・販売しています。
オテロイの開花と種子
アガベ・オテロイは20年〜30年に一度だけ花を咲かせ、開花後に株は枯れて一生を終えます。
日本でも開花報告があり、地植えや大型鉢で直径1m以上に育てると咲くことがあります。
一般的な小型鉢では開花はほとんど見られません。
種は主にメキシコの自生地で採取されますが、他種の花粉と混ざる場合や採取の過程で他種の種子が混ざる場合もあり、
チタノタ・ブルー、ピーコッキー、パープソラムなどの特徴を持つ株が発芽することもあります。
そのため、オテロイの種をまいても必ずしも純粋なオテロイが育つとは限りません。
発芽率について
新鮮な種であれば発芽率は8割以上と非常に高く、多くの芽が育ちます。
ただし、保存状態や種子の鮮度によって発芽率は変わるため、種選びも重要です。
オテロイの選抜
「選抜」とは、優れた特徴を持つ株を選び抜くことです。
セドリックプランツではまず約3%の株を一次選抜し、さらに厳しく絞り込むため、
最終的に残る選抜株は0.1%以下というごくわずかになります。
採取地やロットによっても、この割合は変動します。
まとめ
アガベ・オテロイの実生は、一株ごとに違う唯一無二の姿を見せてくれます。
どの株も個性豊かで、育てていく過程そのものが楽しみとなる、非常に魅力的な植物です。
